新卒社員の転職活動は在職中にすべきか?退職後にすべきか?

新卒社員が会社を辞めることを決意し、転職に踏み切る際にはいつごろから転職活動をはじめればよいのか、これは非常に重要なポイントです。もちろん、早めにはじめるに越したことはありませんし、ある程度の年齢とキャリアを重ねたサラリーマンの場合は在職中に転職活動をある程度行っておくことが必須とされています。その意味では新卒社員も在職中から転職活動をはじめておいた方がよいのですが、その場合にはメリットとデメリットをよく踏まえ、自分の環境に合わせた判断が必要です。

まずメリットはブランクを最小限にとどめることができる点。退職してから再就職が決まるまでの期間は短ければ短いほどよいのは言うまでありません。この点は年齢を問わず同じことが言えるわけですが、新卒社員の場合にはとくにこの点が重要になってきます。なぜならキャリアの裏付けがなく年齢の若さ、フレッシュな点が最大のメリットとなるため、空白期間が空けば空くほどアピールポイントが失われていくからです。理想としては1ヵ月半以内、最低でも3ヵ月以内に次の転職先を決めたいところ。24~25歳にとっての半年以上のブランクはその後のキャリアにとって致命傷にもなりかねません。こうした点を考えても在職中に転職活動を行い、ある程度の目安をつけておくことが求められるのです。

一方デメリットとしては転職活動に費やす時間がどうしても制限されてしまうことです。新卒社員の場合は覚えなければならない仕事も多く、しかも上司の指示に従って働く機会が多くなるため、自分が望む形で時間を確保するのが難しくなります。連日帰宅は遅くなり、家に帰ってもやらなければならないことが山ほどある。あるいは急に残業や休日出勤を求められてあらかじめ予定を決めることができないといった環境も考えられます。そんな状況下で転職活動を行おうとしても中途半端な形でしかできず、むしろ心身にストレスと疲労をもたらすだけの結果に終わってしまう可能性もあります。

このように、就業環境と時間の都合をよく考慮したうえで在職中にすべきか、退職後にじっくり取り組んだ方がよいのかを自分なりに判断していく必要があるのです。

在職中の転職活動の成功例

在職中の転職活動が成功するのがもっとも成功しやすいのは定時に帰宅できる職種についている人です。19時くらいから行われる面接や転職説明会も多く、参加できる余裕があるため転職先を見つけやすいのです。事務職などデスクワーク系の仕事にこうした成功例が多い一方、接客業や営業職はなかなか難しいというのが現状です。

残業が多くなかなか事前に時間を確保しにくいサービス業の成功例としては平日に休みがとれる環境によく見られます。休日に休みを取れないデメリットを転職活動のメリットに変えるわけです。休日よりも平日の方が面接日を確保しやすいですから、休みが確保できる日に集中して面接を行えるよう日程調整を行うわけです。この点に関しては転職エージェントのキャリアコンサルタントによるサポートも有効に活用した方がよい結果が得られることもあります。

退職後の転職活動の成功例

逆に退職した後の転職活動の成功例ではこれまでとは異なる職種、業種への転職を目指したケースが良く見られます。在職中では仕事が忙しいこともあり、どうしても他の業種に対して意識が向かなくなります。転職活動後にじっくりと時間をかけて自分の適性を見直してみる、あるいは新天地への就職・転職が有利になるよう資格取得などのスキルアップを目指すといった対策を行うことで自分の希望の職種への転職を実現するケースがよく見られます。

新卒社員は年齢の若さが有利

在職中、退職後いずれにしろ新卒社員は年齢の若さが最大の武器です。この有利なポイントを活かせる求人を探していく必要があります。年齢不問よりもむしろ年齢制限が厳しく設けられた求人の方がチャンスが広がるでしょう。25~27歳くらいまでなら未経験でも応募可能な仕事も少なくありません。

どちらも選んでも苦労はしない

この年齢のメリットさえ十分に活かすことができれば在職中だろうと退職後だろうと転職活動はそれほど苦労はしないでしょう。ただ、充実した転職活動を行っていける環境を確保することが大前提です。在職中なら仕事が忙しくて十分な活動ができない、退職後では経済的な問題でアルバイトなどを行わなければならず転職活動に専念できないといった事情が考えられます。中途半端な活動でズルズルと時間ばかりが過ぎてしまい、メリットが失われていくのが新卒社員の転職活動でもっともやってはいけない点です。

また、苦労はしないといっても自分の適職、長く働ける職場を慎重に選んでいくことが大前提です。1回目の転職は確かに不利になりますが、次の就職先をまたすぐに辞めてしまうとキャリアの大きな傷になってしまう可能性があります。新卒の就職の失敗を反省材料にしつつ、長くやりがいをもって働ける仕事を見つけていくようにしましょう。