会社を辞めた後はお金が必要

不満を抱えていた会社を辞めればスッキリするでしょう。次の職場で心機一転頑張ろう、とやる気も出てくるはずです。しかしスッキリしてしまうのは心だけでなく財布も同様です。仕事を辞めれば収入が断たれてしまうわけですから、その後は貯金を食いつぶす形で生活を送りながら転職活動を行っていくことになります。

この点が転職活動の妨げになるケースが少なくありません。勢いで仕事を辞めたはいいもののたちまち生活苦に陥ってしまい転職活動どころではなくなってしまうことも多いのです。仕方なくアルバイトや非正規の仕事で生活費を確保せざるをえなくなってしまい、転職活動に費やす時間が制限されてしまう…これでは末転倒です。さらに悪いことにはそのままズルズルと不安定な就業環境を続けてしまい、再就職への意欲が低下してしまう場合もあります。

辞めた後の経済面の見通しはどうしても甘くなってしまいがちです。すぐに転職先を見つけられるだろう、との楽観的な見通しや、失業保険を当てにするといった事情から十分な貯蓄を確保しないまま退職に踏み切ってしまうことが多いのです。失業保険に関しては自己都合で退職した場合には待機期間が発生するため、すぐには支給されない点も要注意です。

もうひとつ注意したいのが出費の増加です。正社員として会社に雇用されていた時にはさまざまな面で補助や恩恵を受けています。辞めた途端に健康保険料が増額されますし、家賃補助を受けていた場合には月々の出費がかなり増額されることになります。また年金や住民税の支払いも自分で行うことになります。とくに確定申告は自分で行う必要があるので時間と手間がかかってしまうので気をつけましょう。

こうした罠にひっかからないためにも、在職中からお金に関する対策をしっかり行っておきましょう。

在職中にお金の準備をすることが大切

在職中に辞めた後に必要なお金の準備をしっかりと行っておきましょう。この点に関してはひとりひとりの生活環境や経済事情によって必要となるお金が異なってくるので一概には言えませんが、最低でも生活費の1.5か月分の貯金は必要と言われています。転職活動がスムーズに行く場合はだいたい1.5ヶ月くらいで決まることが多いからです。ただ実際問題としてこの金額はギリギリの数字、できればもう少し多く準備しておきたいところです。生活費の3ヵ月分くらい、精神的な余裕を持って転職活動に取り組むためにも十分なお金を確保しておきたいところです。

転職が決まるまでは支出を減らす

現実問題として収入を急激に増やすことはできないわけですから貯金を増やすためには支出を減らすことになります。辞めた後ではなくすでに在職中の段階から支出の削減を心がけておきましょう。とくに在職中の節約で注意しておきたいのが付き合いの飲食費。仕事を続けるなら必要なこうした出費も辞めるつもりなら無駄な出費になってしまいますから、できるだけ機会を減らして貯蓄に回すようにしましょう。また仕事で溜まったストレス解消のために浪費をしてしまうケースも見られますが、「次の仕事を見つければもっといい環境で働ける」とのモチベーションでそうしたストレス解消を抑え込むのも大事なポイントです。

ただいくら支出を減らしても月々に貯金にまわせる金額は限られています。この点を考えても退職は衝動的に行うのではなく、じっくり考え、お金を貯めたうえで最終的に判断することが大事です。転職活動中に必要なお金を貯めている間に少しずつ転職活動を行っていくのもよい方法ですし、当に退職することにメリットがあるのか、今の職場の環境を改善できる方法はないのかどうか、時間をかけて検討するのもオススメです

転職が決まるまで収入を増やす

収入を増やしたい場合にはあくまで転職活動の妨げにならない範囲内で行っていくことが絶対条件です。先述のように生計を維持するための仕事が1日のメインになってしまい、転職活動がなおざりにされてしまうようなことは絶対に避けなければなりません。オススメなのが仕事を辞める前にちょっとした副業で収入を増やしておくことです。在宅でできるアルバイトなどもありますから、そうした仕事なら退職した後も転職活動と並行しながら続けていくことができます。外で働くアルバイトの場合、どうしても時間的な制約が出てしまいますし、帰宅した後はつい面倒になったり、「今日は仕事で頑張ったから休もう」などと自分に言い訳をして転職活動を怠ってしまいがちです。転職活動を一通り行った後にできる仕事で収入増を目指していくようにしましょう。

このように、転職活動には経済的な事情が深く関わってきます。せっかく理想の新天地を探そうと思っているのにお金が原因で躓いてしまうようなことがないよう、事前にしっかりと準備し、辞めた後には計画的なお金の使い方を心がけていくことが求められます。